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相続した不動産の売却ってどうすればいいの？

こんにちは。最近では相続の際に、相続したお家を手放す事例が多くなってきております。
でも、実際は簡単に手放すことができず、事前の準備が必要なのですが、『どれから進めればいいのか』とよくご質問を受けます。
そこで、相続した不動産の売却について、ご説明させていただきます。

相続した不動産を売却するには、多くの手続きと準備が必要です。大きく分けて以下のステップがあります。

1. 相続の手続きの完了

* 相続人の確定:** 遺産分割協議を行い、相続人全員で不動産の売却に合意する必要があります。協議書を作成し、署名・押印しましょう。相続人が多数いたり、相続人間で意見が合わない場合は、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。
* 遺産分割協議書の作成:** 相続財産をどのように分割するかを明確に記述した書面です。不動産の売却を決定し、売却代金の分配方法についても記載します。公正証書で作成すると、法的効力が強くなります。
* 相続税の申告（該当する場合）:** 相続財産の評価額が基礎控除額を超える場合は、相続税の申告が必要です。不動産の評価額は専門家に依頼するのが一般的です。申告期限を過ぎるとペナルティが課せられるため、期限を守りましょう。
* 名義変更:** 相続手続きが完了したら、不動産の名義を相続人に変更する必要があります。登記所に相続登記の申請を行い、所有権を相続人に移転させます。


2. 不動産の売却準備

* 不動産の査定:** 不動産会社に査定を依頼し、適切な売却価格を把握します。複数の会社に依頼して比較検討すると良いでしょう。
* 売却方法の決定:** 一般媒介契約、専属媒介契約、専任媒介契約など、不動産会社との契約方法を決定します。それぞれの契約にはメリット・デメリットがあるので、比較検討が必要です。
* 不動産の状況確認:** 売却前に、建物や土地の状況をしっかりと確認します。修繕が必要な箇所があれば、事前に修繕しておくと売却価格に好影響を与えます。また、瑕疵担保責任についても理解しておきましょう。
* 必要書類の準備:** 売買契約や登記手続きに必要な書類を準備します。具体的には、登記事項証明書、固定資産税評価証明書、実測図、権利証（所有権を証明する書類）などです。
* 広告・宣伝:** 不動産会社に売却活動（広告、内見対応など）を依頼します。


3. 売買契約から決済まで

* 売買契約の締結:** 売買条件を合意の上、売買契約を締結します。契約内容をしっかり確認し、不明な点は不動産会社に質問しましょう。
* 決済:** 売買代金の支払い、不動産の所有権の移転が同時に行われます。司法書士に依頼して手続きを進めるのが一般的です。


その他注意点

* 期限: 各手続きには期限があります。期限内に手続きを完了しないと、ペナルティが課せられる場合もあります。
* 専門家への相談: 相続や不動産売却は複雑な手続きが伴います。弁護士、司法書士、税理士、不動産会社など、専門家の力を借りることが重要です。
* 税金: 不動産売却には、譲渡所得税などが発生する場合があります。事前に税理士に相談して、税金対策を検討しましょう。

上記は一般的な流れです。具体的な手続きや必要な書類は、不動産の種類、相続状況などによって異なります。専門家にご相談の上、適切な手続きを進めることを強くお勧めします。 特に、相続税の申告期限は非常に重要なので、相続開始から10ヶ月以内を目安に準備を始めましょう。